鳥鳥喃喃

ちょうちょうなんなん~へぼバーダーのブログ from 北海道~

癒しの鳥

今日も東川町での探鳥の記事です。このポイントを選んだ理由の一つは、久しぶりにこの鳥を見るためでした。

 

 

エゾフクロウです。

以前は苫小牧市の北大研究林に行けば会えたのですが、いなくなってしまってフクロウロスの状態でした😞

札幌近辺で見られる探鳥地は何ヶ所かあるんですが、昼間は木の洞の中に完全に入り込んでしまってたり、居場所が一定しなかったりで、エゾフクロウとはしばらくのご無沙汰でした。

 

 

昼間はほとんど動いてくれませんが、この表情には何とも癒されます。時々見たくなるんですよね。

 

フクロウがいる場所って、みんながフクロウの邪魔にならないように自ずと静かになりませんか❔

〈静かさ〉というのは日常生活から気分を切り替えられるし、鳥見の重要なオプションだと思います。

ゆっくりとフクロウを眺める時間はなんとも贅沢です😊

 

(撮影地:東川町キトウシ森林公園 2023/1/31)

 

赤い実を喰らう

しばらく草原と漁港ばかり行ってましたが、この日は気分を変えて森へ。

わたくし、自慢ではありませんが森での探鳥、特にカラ類のような小さな鳥を探すのが大の苦手です😖

 

ナナカマドの実を食べに鳥たちがやって来てました。代表選手はツグミ

 

 

この場所にノハラツグミが来ているとの情報がありましたが、今回は見つからず。

ツグミの他にヒヨドリハシボソガラスもナナカマドの実を食べに来てましたが、意外な鳥も来ました。ヤマゲラです(アオゲラに似た北海道固有種です)。

 

 

昆虫食の鳥と思ってましたが、木の実も食べるんですね。図鑑を調べたら秋(から冬❔)には木の実を食べるようなことが書いてました。

鳥見道も日々勉強ですなあ( ..)φメモメモ

 

(撮影地:東川町キトウシ森林公園 2023/1/31)

 

9分後

この日もコミミズクのポイントへ。前回4羽が飛び交ったあのポイントです。

 

chocho-nannan.hatenablog.com

 

あの日、バーダーの車は10台ほどでしたが、その後評判になったんでしょう。30台ほどが集まる騒ぎになっていました。

 

 

この日飛んでくれたのは1羽。逆光になることが多く、あまりいい写真にはなりませんでしたが、まずまず撮ることができました。

コミミズクといえば特異な顔がまず注目されますが、羽の模様が特徴的でとても美しいといつも思います。

 

 

今回のブログ、ここからが本題です。

【閲覧注意】でお願いします。最後に衝撃のある写真もありますので…。

 

 

 

徐々に暗くなって撮影が難しくなってきたので、引き上げることにしました。

どうせなら、最後にコミミズクが飛び去って行った方を回って帰路につこう。もしいてくれれば撮ってもいいし。

 

ゆっくり目に車を進めると、道路わきの草むらからノスリが飛び立ち、そのまま飛んで行きました。足には結構大きな獲物をつかんでいました。…少しだけ嫌な予感がしました。

 

道はぐるっと回って、さっき飛んで行ったノスリが降りた付近につながっています。

到着すると、ノスリが2羽と、地面に横たわる獲物。2羽目のノスリは獲物を嗅ぎつけてやってきたんでしょう。

やはり獲物はかなり大きい。気になって車を停めて降りたところ、嫌がったノスリは獲物を足につかんで、また飛び立ちました。

そのノスリの足先、ファインダーで捉えたのは、コミミズクの羽の模様でした。

 

コミミズク撮影の楽しさが完全に吹き飛ぶショックでした。

さっきまで悠々と飛び回っていた〈生〉の姿から、もはや動かない塊になってしまった〈死〉への、あまりに唐突で無残な変化。

ノスリとコミミズクはほとんど大きさの差がありません。襲ったノスリの方にもけがを負うリスクがあったはずです。それでも襲わざるを得ないほどノスリも空腹だったのか❔こんな自然界のリアルをみることになるとは思いませんでした。

 

飛翔するコミミズクに向けて最後にシャッターを切ってから、道ばたのノスリが飛び立つまで、わずか9分でした。

 

 

(撮影地:勇払郡 2023/1/29)

 

猛禽詰め合わせ

気がつくと1年中猛禽類ばかりを追いかけているわが家です。何かと魅力的ですからねえ。今日は詰め合わせということで。

 

鳥見を始めた頃の小さな疑問といえば「猛禽類って何を指すの❔」という問題。

調べてみると〈鋭い嘴や爪をもち、他の動物を捕食する鳥類の総称〉ということですが、形態と生態に基づいた、ある意味ふわっとした呼び名ですか。

 

 

(撮影地:日高町沙流川河畔 2023/1/9)

 

 

(撮影地:苫小牧市勇払原野 2023/1/29)

 

 

(撮影地:登別市幌別川河畔 2023/2/29)

 

猛禽類にフクロウを入れるかは厳密に決まってはいないとか。まあ、ふわっとした呼び名では仕方ないでしょうか。

 

 

(撮影地:東川町キトウシ森林公園 2023/1/31)

 

フクロウのことはまた別の回でも触れま~す😉

 

ネズミを獲る

今回もコミミズクのネタで。

今シーズンの道内はコミミズクの当たり年ともっぱらの評判でした(地域差はあるでしょうが)。この日も雪の上に降りたり、近くに止まってくれたり。

 

 

以前、アオバズクアイヌ語での呼び名を〈あの世に棲む化け物〉という意味の‘‘アフンラサンペ’’として紹介しました。

 

chocho-nannan.hatenablog.com

 

どうも調べてみると、他にもこの名前がつけられている種がいるようです。コミミズクもそうだし、ヨタカもしかり。

コミミズクには‘‘エレコイキ’’という呼び名もあって、〈ネズミつかみ〉という意味だそうです。

 

 

写真のように地面の獲物を探しては降下を繰り返していましたが、う~ん、下手くそなのか❔とうとう獲物を捕まえるところは見られませんでした。

こわもてに見えたり、でも他の鳥に対しては弱気だったり、愛嬌たっぷりのコミミズクです😁

 

(撮影地:勇払郡 2023/1/22)

 

コミミ大会

撮影からブログでの紹介まで1か月以上たってますが、道東・野付半島でのコミミズク探しに惨敗して札幌に戻り、この日が一発目の鳥見でした。

 

胆振にはコミミズクのポイントが何ヶ所かありますが、シーズン途中で移動したりするのもこの鳥の難しいところ。

この日最初に入ったポイントは、先日遠くにコミミズクがいるのを確認した場所。ところが、鳥待ちをするバーダーさんの車がかなり減っている。

場所を移します🚙

 

次のポイントに入って早々、7~8羽のカラスが何かをモビングしているのを発見。遠すぎて何が追われているのかその時はわかりませんでしたが、撮った写真を拡大するとなんとコミミズク❕すでに、遠~くまでモビングされて行ってしまいました😭

 

「ああ、終わった。今日もコミミはだめだった」と半ばあきらめたんですが、このポイントから少し走ったところに、「ここもコミミが来てもおかしくなさそう」という場所を見つけていたので、ダメもとで行ってみました。

 

キタ――(゚∀゚)――!!

 

なんと、4羽のコミミズクが飛び交っております❕しかも結構近い♪

 

 

長時間撮らしてくれたので手が冷え切ってしまい、それはそれで大変でしたが、鳥の神さまからのご褒美に感謝です🤩

 

(撮影地:勇払郡 2023/1/22)

 

今年の野付は

冬の野付半島はやはりおすすめです。

オオワシオジロワシに会えるのはまず間違いないし、そもそも野付の冬景色はなかなか絵になります。まるでサファリパークではないかというぐらいエゾシカがいるのも、また北海道らしい光景です。

 

でもやっぱり、コミミズクやユキホオジロに会えるかどうかは大きいですよねえ。さて今回の道東旅ではどうであったか❔

…惨敗です(ToT)/~~~

多い年には十数羽が乱舞することがあるというコミミズク。わたしたちが見たのは1羽だけ、しかも30秒ほど飛んでおしまい(*_*)

 

 

(撮影地:別海町野付半島 2023/1/15)

 

辛うじて、わが家にとってはライファーのハギマシコを撮ることはできました📷

もう少し地面に雪が多くて、近くで撮れれば文句なしでしたけどねえ。さらにいうと、道央でもタイミングが良ければ会える鳥なんでしょうけど。

 

 

(撮影地:別海町野付半島 2023/1/15)

 

2年続けて訪れてみて、野付というのはなかなか難しい探鳥地という印象です。通い続けていればびっくりするような鳥が撮れることもあるんでしょうけどねえ。

個人的には、冬も落石のネイチャークルーズに興味があります🚢