鳥鳥喃喃

ちょうちょうなんなん~へぼバーダーのブログ from 北海道~

ミサゴの不名誉

堤防から空を見上げるとホバリングする鳥が…。普段よく見るホバリングをする鳥といえばノスリ、この冬にはチョウゲンボウも見ました。

しかしもっと大きな鳥がホバリングをしている。何だろうと確認したらミサゴでした。

そうだ、ミサゴもホバリングするんでした。そしてこれが初めて見るミサゴのホバリングでした。

 

 

ミサゴの英語名は〈Osprey(オスプレイ)〉、アメリカの軍用機の名前に使われています。

飛行機とヘリコプター両方の機能がありホバリングもできるのでこの名前ですが、墜落による死亡事故が多く〈Widow maker(未亡人製造機)〉のあだ名もあります。ミサゴにとっては迷惑な話です。しかし、世界1位の圧倒的軍事力を誇るアメリカに、こんな軍事技術がいまさら必要なんでしょうか。

 

世界的な関心事であるロシアのウクライナ侵攻は、もちろん許されることではありません。一方でこの戦争に関する報道と、それに対する社会の反応に違和感を覚えます。

 

例えば、イスラエルは数年おきにパレスチナを攻撃します。なぜ数年おきか?パレスチナの人々の生活再建が進んできたところを破壊するためです。まるで伸びてきた庭の芝生を刈るように。イスラエル軍の兵士の間には、この定期的な攻撃を指して〈芝刈り〉という隠語が存在すると聞きました。

わたしたちはこのイスラエルの定期的な軍事行動に対して、今のロシアに対するような強い非難の気持ちを持っていません。大量破壊兵器はなかったのにイラクに攻め込むという暴挙を犯したアメリカにも非難の気持ちは薄い。

なぜか?報道のせいです。

 

私たちが受け取る海外からのニュースは、主にいわゆる西側のメディアからの情報。イスラエルアメリカのもっとも重要な同盟国です。一方ロシアはアメリカが敵対視をあからさまにしている相手国。

同盟国を含めアメリカに不都合なことは報道されない。2014年ウクライナ紛争の直後、バイデンの息子がウクライナ天然ガス会社の役員に就任したことを知らない人も多いでしょう。一方でロシアの不都合は膨らまして報道される。「プーチンが核を使おうとしている」という憶測すら報道される。

 

西側の報道にもロシアの報道にも問題はあるでしょう。そしてこの国の報道にもです。

わたしたちは冷静にならなくてはいけません。

 

(撮影地:札幌市茨戸川河畔 2022/5/4)