聞いたことがあるのに何の鳴き声かわからず、先月20分ほど探してやっと声の主を特定したヤマゲラ。別の場所でまた出会いました。
本州にはアオゲラという似た鳥がいるそうですが北海道にはおらず、逆にヤマゲラは北海度にしかいませんね。類縁種であるのは学名を見ても明らかです。ヤマゲラはPicus canus、アオゲラはPicus awokera(awokeraってまんま日本語ですね)。
いわゆるキツツキの仲間ですが、道内のバーダーのみなさんどうですか。ヤマゲラが木をつついているところはあまり見なくないですか?クマゲラと一緒に出てくることもありますね。
アイヌ民族の言葉ではいくつか呼び名があるようで、〈雨を呼ぶ〉という意味の’’ウェニウコキ’’、’’シリウェンカムイ’’。また、親の言うことを聞かない子供が神様から罰を受けてヤマゲラにされ、水場で水を飲むことを許されなくなったという伝承もあるそうです。
いずれもいいイメージではとらえられていない。何ともわびしいというか寂しげな鳴き声と、いささかぎょっとさせられる見た目。アイヌのイメージにもうなずけます。
(撮影地:札幌市西岡公園 2022/5/15)