この日は海沿いの草原でしばらくぶりに鳥見。
出てくれたのは
ホオアカ
遠くにアリスイ(今さら今シーズン初見)
なかなか会えない珍しい鳥に出会って心躍るのも鳥見ですが、その存在を確かめるようにおなじみさんに出会って、静かにものを思うのも鳥見のあり方かなあと思います。
でこの日何を思ったかというと、先日読んだ本のこと。
はてなブログもされている高橋進さん(ID:bio_journey)の「生物多様性を問いなおす─世界・自然・未来との共生とSDGs」(ちくま新書)という本。
バーダーが考える生物多様性は、「あの鳥、見られなくなったら寂しいなあ」という程度のものでしょう。もうねえ、全然違いますよ。生物多様性という概念の広さも重さも。
歴史上連綿と続く人間の強欲の所業やら、じゃあ今後世界はどう進むべきなのかとか…。そりゃもう、問題の大きさに個人としては立ち尽くすばかりなんですが。
などと考えるところに鳥たちの声が聞こえてくるのは、「うん、いいなあ」と思うのでした。